サガン鳥栖 ~予想を覆す強さについて考えてみる~

開幕前、主力を含む20人規模の選手移籍。

そして監督の交代。

 

多くのサッカーファンはシーズン開幕前に降格争いに加わるチームの一つに挙げたことでしょう。

しかし、開幕してみるとリーグ戦15試合を終えて4勝2敗9引き分け。勝点21の8位と予想を覆す順位となっています。

この誰にも予想できなかった強さに今回フューチャーしていきたいと思います。

 

 

 

 

【強さの要因1 ~戦術~】

サガン鳥栖のここまでの基本的フォーメーションは主に5-2-2-1という形を採用。

ディフェンスラインは可変式で両サイドはWBとして攻撃的でドリブル突破のできる岩崎・飯野などの選手を配置しています。

 

そして、jリーグでも特に流動的な戦術を使うこのチーム。

前線の選手はもちろん、左右のセンターバックも攻撃参加でチャンスメイクするなど常にすべての選手が攻撃と守備の意識を高く持っているなと感じています。

今年徳島から加入のジエゴが岩崎とのコンビネーションから前線にたびたび上がっていく形は、今年のサガン鳥栖の全員攻撃の意識を象徴しているのではないでしょうか。

 

【強さの要因2 ~起用法~】

強さの要因1つ目は的確な起用法です。

主にFWでの起用が主だった岩崎をWBとして起用するなど、選手の特徴と戦術によってポジションを変更する。これは、去年の酒井などもあげられる鳥栖の特徴です。

 

また、毎試合違う選手が起用されるのもサガン鳥栖の面白い特徴なのではないでしょうか。

コンディションの良い選手や相手に合わせて選手起用するため、前節と全く違うチームになることもよくあります。

そして、出てきた選手がしっかりと活躍する。

失点数の少なさからも誰を起用しても隙が生まれないチーム作りができています。

 

【強さの要因3 ~的確な補強と若手の台頭~】

強さの要因2つ目は的確な補強と若手の台頭です。

開幕前、去年の主力選手であった樋口、小屋松、大畑、仙頭、酒井、山下、そして契約更新後にエドゥアルドと他にも多数の選手が移籍しました。

 

そこでチームはレンタルを含めて20名近くの補強を敢行。

開幕の広島戦では半分近くが新加入と全くの別チームへと変わりました。

 

しかし、ここに元々鳥栖の選手として活躍したの藤田、福田、小野が加入。

若手中心の中に鳥栖イズムを胸に宿した選手がチームに加わることで、第3節名古屋戦ではチームが同じ方向を向き戦う一体感を感じるほどにチームは成熟していました。

 

また、サガン鳥栖の選手育成の力はユースを然り、jリーグの中でもトップクラスでしょう。

そのチームが大卒ルーキー6人と契約。

開幕からコンスタントに出場を重ねる菊池や、湘南戦で垣田の怪我によりスタメン起用となりゴールを決めヒーローとなった藤原など、早速チームにフィットし結果を残しています。

 

選手の移籍をマイナスと捉えず、新たなチームに進化させる。

この力は今の"強いサガン鳥栖"がある要因の1つと言えるのではないでしょうか。

 
【まとめ】

以上、個人の独断と偏見からサガン鳥栖というチームについて考察してみました。

今シーズンもまだまだ中盤です。今後も予想を覆す強さを見せてくれるのか注目したいと思います。

 

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